ブログ企画『ヲタのしみクリスマス2018』

イルミィブログ合同企画『ヲタのしみクリスマス2018』の特設ブログページです

「変わった男」

Adventarブログ企画(https://adventar.org/calendars/3354)に参加出来て誠に光栄です。

 

9日目担当のせいこです。

 

 


今回のテーマ「2018年の推し、2018年の私」ということで、いろいろ悩みましたがやはり今年の私の一番はこれだというものについて触れました。

このような企画は初めてなので私のクソミソブログ※のような調子では失礼に値すると思いキチキチにド堅い方向(当社比)で書かせていただきました。みなさま素敵なブログばかりで、何回も加筆修正を繰り返していくうちに何が正解かわからなくなってしまったのでうっすいいカルピス飲んでる感覚で読んでいただきたく思います。

 

 
※(一応貼っておきます)(よ、読んでほしいんじゃないんだからねっ)

 

 

 

 


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さて今年、我が推し野崎弁当が単独で飛び込んだ舞台、「アンフェアな月」の公演があったのは覚えているだろうか。

 


突然の朗報にみなが歓喜した。
推しの初めての単独での大仕事が舞い込んできたのだ。
私は「楽しみー!!!!!!グァアア!!!!」なんていつもの調子で奇声を放ちながら喜びに舞っていた。

推し自身もこんな大舞台に立てることに喜びを感じながら情報を公開していた。

 

 

 


その反面、彼はものすごく不安を感じていたことがわかった。

 

 


私も実はだいぶ不安だった。

 

 


舞台の経験が浅く、単独での仕事自体が初めての上やったことがないような役柄で、すべてが初めてづくし。 そしてステータスが備わっていないこの歳から臨む大舞台はかなりのハンデがあったと思うし何せ彼はアイドル。
他のキャストさんは精鋭揃いでベテランかつ本場の役者陣ばかり。そんな中の彼の存在は正直浮くと思われる。

「いやこれ誰かグループの中からもう一人付けてもよかったんじゃない?」とか「アンサンブルとかなら納得なんだが……」と、ネガティブシンキングなもう一人の私がずっとぶつくさと呟いていたりしていた。(後々にアンサンブルの方々の方が大仕事をしていることに気づくのだがそれは置いておいて。)

Twitterの流れも、やはりいつもの環境から若干離れた内容が多く実は最初の最初はあまりモチベーションが高く「まぁ推しが出るからな」という軽い感覚で一公演だけチケットを購入した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが日が経ち、稽古も順調に進んでいくにつれ推しがグループと離れ同じカンパニーのキャストさんたちと向き合って奮闘している姿がとってわかるようになったのだ。


そして私自身もいつしかそれにのめり込んでいた。


実際に見たわけでもないのに「あ、今推しがんばってる。一人でがんばってる」て思わず呟いていたのは今でも忘れない。


そしてつい2~3ヶ月前までの私に平手打ちをするかの如く追加のチケットを購入した。

 

 

 

 

 


いざ公演が始まると公演のコラボドリンクをブロマイドなどと添えた写真がどこのツイートでも上がっていた。それだけでも楽しかった。


公演中は演出やアクション、ストーリー展開など見逃せない部分が沢山ある中での推しが登場する。固唾を飲んで見守った。

 


「クズ弁当最高だった」

「藤田マジクズすぎた」

「殴られるシーンは躍動感を感じた」

 

 

 

など、私も実際に観劇して感じることはさまざまだったが彼の役に動揺混じりの興奮と歓喜に満ちた声がホワイエ中に飛び交っていたし私のツイッタータイムラインも盛り上がっていた。






だがこれらをすべてを要約して言えることがある。

 

 

 

 

 

 

 


「野崎弁当が野崎弁当でなかった」

 


ということ。

 


一歩引いて考えて客観視すれば「そりゃそうだろうよ、お芝居なんだから」となるところではあるが私はそんな次元で話をしているわけではない。

 

 

 


グループにいる「野崎弁当」は「野崎弁当」としての姿やパフォーマンスをしてきている。この舞台の前にもお芝居はしてきているが良くも悪くも「野崎弁当」という顔が見え隠れしている部分があり、「野崎弁当の芝居」として見ていた。だからフィールドは全く違えど「野崎弁当」としてのものを出してくれるんだろうと期待していた節がどこかにあった。

 

 

 

 


だがそれらは一切なかった。私は新鮮で仕方がなかった。


見ていていろんな意味での「しんどさ」を感じた。

 

 

 

 

近くでいつも見ていた私たちでさえ見たことないような「野崎弁当」にいったいどれだけの人の目に触れられるのだろうかと思うと興奮が冷めやらなかった。

 


私が単に舞台鑑賞の経験が浅く彼を過大評価をしすぎなのかもしれない。でも私は少なくとも彼の中に化学変化が起きていたことには間違いないだろうと感じた。

彼にとっても初めての出来事で右も左も分からないままで緊張の嵐だっただろうし公演中叱咤された場面もあったとか。
それらの印象をすべて払拭、というか逆手に取った演技を彼はしていました。あのたった4~5分しかないワンシーンにすべてを注ぎ込み果敢に挑んでいた推しを褒めずにいられるでしょうか。
そしてそんな彼を嫌な顔せず優しく温かく見守って下さった周りのキャストの方々や関係者さんには感謝してもしきれない。

 

 

 

生憎千秋楽公演に出向くことは出来なかったものの、キャストの方々や関係者の方々はもちろん、他のファンの方々からも評価されていたことを受け、私は涙が止まらなかったしいっそのこと終わってくれるなとまで思ってしまった。

 

 

 

それからというもの、ただでさえ引っ込み思案で枠の内で行動するのも精一杯だった推しに、外部から目を惹かれるようなことが続々と起こるようになっていた。
いろんな人と交流する推しを見るたびに「ああ、このまま全世界に見つからないかな」と過剰に高望みをしてしまう。

「縁が縁を結ぶ」という言葉通りいろんなツールや繋がりを通して少しずつではあるが知れ渡るようになったのは事実。 さらに合間を見つけては舞台鑑賞をするようになり、推し自身も以前より積極的になったようにも思える。

その影響は少なからずファン側にも届いており、今まで全然違う界隈にいた方がいつのまにかイルミィとなって一緒に応援するようになっている。その人達には本当に感謝しかないし末永く楽しく彼らを見守ってほしい。

 

 


「あの舞台公演があってからMeseMoa.の活動に大いに生かされている。」

 

 

そう話す推しはふつふつと活気に満ちていた。
今回のツアーでのストーリー演技にもそのスキルは身についていた。ソロ演目などもそうだが(実際にはお目にかかれなかったが)自分の能力に自信を持つようになり、堂々と「野崎弁当」という存在を出してくる様は以前とは比べ物にならないくらいレベルアップしていたし、彼自身が枠を一個増築することができるようになっているように感じた。


そして生放送では自己紹介の際に必ずあの舞台出演をしたことを話す。
ただ単に「俺単独で」という感情ならば途中で話題には出さなくなる気がした。

 

 


それだけあの出来事は彼にとっては大きなターニングポイントだったと思っている。

 

 

 

昔から周りからしたら微々たるものかもしれない物事を推しは大切に保管している。

 

 


そんな推しも好きでたまらない。

 

 

 

でも私は推しの「異変」を感じ取ることにすごくすごく興奮を覚えるようになったしもっともっと違った、いろんな顔を見せて欲しいと思えるようになっていた。

 

 

 


私達にも見せたことがないような野崎弁当はまだまだ潜んでいるんじゃないか。まだ彼自身も採掘してみないとわからないことかもしれない。

彼の言う108の人格はまだまだ未開拓のものばかり。彼の「変化」を自分自身のものにしていってほしいと切に願う。

 

 

 

 

 


強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ。

 

 

 

 

 

 

 


自然の摂理でもそうだが、こういった世界でも同じことだと思っている。

彼には、新しい変わった「自分」を見つけ、それを見せ続けて欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せいこ(@scnbsc62)